PowerEdge R640 Sourcebookという社内資料にBIOS Featuresとして「PXE and WOL support for on-board NICs」という記載があったので、R640自体はWOLをサポートしているようです。 ただ、記載から分かるようにオンボードのNICに対しての記載であるために、今回の対象となっているオンボード以外のNICを利用したWOLの動作についてはグレーなところがあります。 英語のコミュニティからの情報ですが、Wake on lan R710?やEnable Wake on LAN on PowerEdge R820は今回の事象と似ていますがどうも上手く動作をしていないようですし。。
「KB000175283-Dell製システムでWake On LAN(WoL)をセットアップする方法」は、 実は既に見ており、 問題は、以下2点だと思っています。 ① BIOSに「Power Management(電源管理)」が見つからないこと。 ② OS(Redhat8)側の、"ethtool"のWOL設定を有効 で永続化したいのですが サーバ再起動後、元の設定値に戻ってしまうこと。 Redhat社のサイト https://access.redhat.com/ja/solutions/2914021に従って 設定したのですが、永続化できません。。
iDRAC GUI からの BIOS 設定で Wake Up on LAN の設定が見つからない件ですが、確かに存在しないようです。iDRAC GUI の BIOS 設定はすべての項目があるわけではなく、結局サーバの再起動をしないと反映はされませんので、サーバ起動時にBIOS 画面に入って設定するのが良いと思います。
なお、当たり前の話ではありますが、電源喪失によってサーバがMechanical Off の状態では待機電力がありませんのでそもそも上記①を満たせません。(Mecanical Off では iDRACにもアクセスできないのでここは問題ないと思っています)
その後通電をすることでSoft Off 状態になり、待機電力が供給されますが、PCIe NIC の場合は待機電力がNICに通電していない可能性があります。これはマザーボードの仕様によると思いますが、R640で明確に待機電力がPCIe NICに通電されているという記載は見つけられませんでした。 Uehara Y. さんのコメントによるとオンボードNICであれば問題ないように見受けられます。
したがって、Redhat OS でWOLの動作確認をする場合は
・オンボードNICを利用する
・OS側でethtoolなどでオンボードNICにWOLの設定をする
・OSのコマンドで正常にShutdownをする
・オンボードNICに対してマジックパケットを送る
という手順が考えられます。
もし上記を実施してもWOLできない場合は、OS側のサポートに問い合わせてBroadcom NIC での WOLの設定方法や動作仕様について確認したほうが良いと思います。
Uehara Y.
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2022年8月16日 23:00
makikoYさん
PowerEdge R640 Sourcebookという社内資料にBIOS Featuresとして「PXE and WOL support for on-board NICs」という記載があったので、R640自体はWOLをサポートしているようです。
ただ、記載から分かるようにオンボードのNICに対しての記載であるために、今回の対象となっているオンボード以外のNICを利用したWOLの動作についてはグレーなところがあります。
英語のコミュニティからの情報ですが、Wake on lan R710?やEnable Wake on LAN on PowerEdge R820は今回の事象と似ていますがどうも上手く動作をしていないようですし。。
とはいえBIOSはWOL非対応ではないので、KB000175283-Dell製システムでWake On LAN(WoL)をセットアップする方法を参照して頂き、必要に応じて設定変更をして再度動作確認して頂けないでしょうか。
(当該KBに記載はありませんが、Windows側の設定も確認をお願いします)
それでもダメな場合は、サポートにお問い合わせいただくか、WOLではなくiDRACからPowerEdge電源のOn/Offを実施してもらうというような対応が必要になってきそうです。
makikoY
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2022年8月17日 04:00
返信ありがとうございます。
「KB000175283-Dell製システムでWake On LAN(WoL)をセットアップする方法」は、
実は既に見ており、
問題は、以下2点だと思っています。
① BIOSに「Power Management(電源管理)」が見つからないこと。
② OS(Redhat8)側の、"ethtool"のWOL設定を有効 で永続化したいのですが
サーバ再起動後、元の設定値に戻ってしまうこと。
Redhat社のサイト https://access.redhat.com/ja/solutions/2914021に従って
設定したのですが、永続化できません。。
makikoY
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2022年8月17日 07:00
1点 書き忘れました。
オンボードNICも確認しましたが、同じでした。
Uehara Y.
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2022年8月17日 18:00
まとめて頂きありがとうございます。
(WindowsではなくRHELを利用されていたのですね・・・)
①の部分が一番気になっていたのですが、前述の通りR640はWOLをサポートしていると書かれている資料があったので、WOLの利用に問題はないと考えています。
②の部分に関しては私が利用できるアカウント権限では内容を見ることが出来なかったのですが、ethtoolを利用したWOLの設定は再起動後に消えてしまうので、cronなどを利用して再起動をしても自動で再設定がされるようにしているという記事がいくつかGoogle検索で見つけることが出来ました。
もしもRedhat社サイトのソリューション情報の中に再起動後の自動(再)設定について記載がなかった場合、他の記事を見て一度再起動後の再設定処理を行ってみて永続化(といいつつ実は毎回再設定ですが)できるようになるか確認してみるのも良いかもしれません。
DELL-Naoyuki K
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2022年8月17日 19:00
iDRAC GUI からの BIOS 設定で Wake Up on LAN の設定が見つからない件ですが、確かに存在しないようです。iDRAC GUI の BIOS 設定はすべての項目があるわけではなく、結局サーバの再起動をしないと反映はされませんので、サーバ起動時にBIOS 画面に入って設定するのが良いと思います。
DELL-Naoyuki K
4 Operator
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2022年8月17日 19:00
今回はBroadcomのNICをご利用のようですね。
私自身はインテルNICでの知識しかないため、おそらく共通する部分はあるかと思いますが、ソースコードや仕様などの確認が必要な場合はOSベンダに問い合わせるのが良いと思います。
Intel i350などのNICでWOLを実施するためには以下の3つを満たしていなければいけません。
①WOLを利用するNICがサーバのSoft Off状態で待機電力(補助電力)によって通電されていること
②NICの設定でマジックパケットによるWake up 設定が有効であること
③NICの設定でPowerManagement Event が有効であること
私の知識は最新でない(かつBroadcomには当てはまらない)可能性もありますのでその前提でお読みください。(私もRedhadのKBを閲覧する権限を持っていないためそちらの内容は考慮できていません)
Redhat の場合は、BIOS側でWOLの設定をしても、OS側でDriverをロードする際にWOLの設定値が上書きされて無効化されるため、BIOS側で設定する意味はあまりありません。
OS側でethtool -s DEV wol g などで設定をすると、NICのマジックパケットによるWake Up設定がメモリ上で作成されます。
この時点ではNICにその設定は反映されておらず、OSをShutdownした際にマジックパケットによるWakeUp設定をNICに書き込みます(上記②)。さらにその際にPowerManagement Eventも併せて有効になります(上記③)。
これによってNIC上にWOLに必要な設定が反映された状態でSoft Off になりますので、マジックパケットを受信した際に起動されます。
ここで注意が必要なのは、ethtoolで設定をした後に、OSが正常にShutdownされなかった場合です。
上記のとおり、Shutdown処理中にNICにWOL設定が反映されますので、コマンド実行後に電源喪失などで停止した場合はWOL設定が存在しないため、WOLできません。
また、次回起動時に再度WOL設定が上書きされて無効化されてしまうため、rc.localなどに仕込んだりして起動のたびに毎回設定をする必要があります。
なお、当たり前の話ではありますが、電源喪失によってサーバがMechanical Off の状態では待機電力がありませんのでそもそも上記①を満たせません。(Mecanical Off では iDRACにもアクセスできないのでここは問題ないと思っています)
その後通電をすることでSoft Off 状態になり、待機電力が供給されますが、PCIe NIC の場合は待機電力がNICに通電していない可能性があります。これはマザーボードの仕様によると思いますが、R640で明確に待機電力がPCIe NICに通電されているという記載は見つけられませんでした。 Uehara Y. さんのコメントによるとオンボードNICであれば問題ないように見受けられます。
したがって、Redhat OS でWOLの動作確認をする場合は
・オンボードNICを利用する
・OS側でethtoolなどでオンボードNICにWOLの設定をする
・OSのコマンドで正常にShutdownをする
・オンボードNICに対してマジックパケットを送る
という手順が考えられます。
もし上記を実施してもWOLできない場合は、OS側のサポートに問い合わせてBroadcom NIC での WOLの設定方法や動作仕様について確認したほうが良いと思います。
Dell OEM であればDellのサポート窓口ですね。
makikoY
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2022年8月18日 04:00
IDACでなく、サーバ起動時に実際にBIOS 画面に入って見てみてら、
Device Settings というIDACでは見えなかった項目があり、
NIC毎の WOL enabled/disabled がありました。
デフォルトがdisabled だったので、enableに変更。
ethtoolの設定が、永続化できるようになりました。
(サーバ再起動後も設定した値"g"のまま)
しかし、やはりMagic Packetでは起動せず。。
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WOLが成功する 他メーカ機器のethtool設定と比較してみたり。
(成功する機器の設定は ”g” だけでなく、"p" も付いていた。"g"だけ良いとRedhat記事にはあるが、念のため"p"も付けたいなと。しかし、どうにも本機では"p"が付けれない。)
OS側の設定、NetworkManagerの設定を変更してみたり。
("802-3-ethernet.wake-on-lan: default " → magic )
マストで実施したい訳ではなく、時間的な制約もあるので、
今回はあきらめようと思います。
ありがとうございました。
参考:BIOS画面
↓