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【Coffee Break】Dell Technologiesのビジネスを支えているのはPowerFlex!?
この投稿は「ちょっとしたストレージ関連技術のTIPSを思いついたら書いてみる」というコンセプトで、デル・テクノロジーズ社内のTeamsグループ/チームでゆる~く運営されている「Coffee Break」からの情報抜粋です。今回の投稿はVxRailをはじめとする仮想化テクノロジー全般に詳しいマネージャーの書き込みです。
タイトルを見て、「は??」と思われた方は少なくないかもしれません。
ただ、これ、決して大げさな表現ではないんです。
Dell Digital (Dell IT)の現在のインフラ全体像をご存じでしょうか?
Dell Digitalは、Dell TechnologiesのありとあらゆるIT基盤の導入、管理、機器選定、戦略立案を担っている部門となりますが、Dell Digitalでは、DellとEMCの統合以前から、Dell Technologies自身のビジネス変革、競争力の向上のために、ITのモダナイズを実現できるフレームワークとしてソフトウェアデファインドインフラストラクチャーによる標準化に取り組んできました。
この取り組みが本格化された2016年当初は、PowerFlexはHadoop基盤などほんのごく一部の試験的な利用に限られており、基本路線としてすべての仮想化ワークロード(Dell Technologiesの95%のワークロードは仮想化されている)は従来の3階層構成からvSAN/VxRailベースのHCIインフラにシフトしていくという方針で進められていました。しかし、vSAN/VxRailではコンピュートとストレージリソースが柔軟に構成・拡張できないことに起因するリソース利用の非効率性の問題や、性能が求められるアプリケーションの要求に応えれないケースが出始めたため、データベースを始めとする性能インテンシブなワークロード向けにPowerFlexも一つの方法として徐々に利用され始めました。
その結果、要求に対する迅速なプロビジョニング・構成拡張など俊敏性の実現、高いレジリエンシー、効率的なリソース利用や運用管理の劇的な改善、またPowerFlexのコスト効果が非常に高いことから、Dell DigitalのITトランスフォーメーションを実現する「解」としてPowerFlexの導入が増え始め、本日現在ではDell Technologiesの社内インフラの約60%がPowerFlex上で稼働するまでに至っています。高性能・大容量が求められるデータベースはもちろんのこと、データ分析基盤、仮想化ワークロードなど、今やDell Technologiesの標準ストレージプラットフォームになっています。
また、ストレージ側の高度なデータサービス(SRDFやPowerProtect Storage Directなど)やFC接続が必須という一部のデータベース基盤にはPowerMaxが利用されていますが、そういった特殊要件が特にないアプリケーションは今後PowerFlexに移行されていく予定です。
2021年時点のDell DigitalでのPowerFlexの利用は、合計で3,500ノード/210PB。全てオールフラッシュ構成です。
PowerFlexに移行したことによるパフォーマンスやリソース利用効率の向上はもちろんのこと、運用の劇的な簡素化を実現できており、パブリッククラウド利用を想定したコスト試算比較では30~40%のコスト削減を実現できているそうです。
Dell Technologies自身のビジネス成長に合わせ今後のPowerFlex導入数も増加して行きます。
今年終わり時点では合計7,000ノード/420PB (ストレージ全体の80%の割合!)、再来年にはもっと増える見込み!とのことです。
社内向けマーケットプレイスDell Digital CloudもPowerFlexで動いてます。
CloudIQもSRS/SCGもPowerFlex上にのっています。
ほとんどの社内システムはPowerFlexで動いています。
(全部は書けないけど!)
Dell Technologiesのトランスフォーメーションの柱、PowerFlex。
まさに、Dell Technologiesのビジネスの成長を支えるPowerFlex。
PowerFlexのネタとしてご利用いただければと思います。