Unityのシステムディスクについて

どういった際にSSDや容量大のディスクを選択する必要があるのでしょうか。

システムディスクにはUnityのオペレーティングシステムが入っています。そのためにUnityが動作している時はほぼ常にOS領域へのアクセスが行われている＝システムディスクへのアクセスが行われています。
SSDを利用するのはこのアクセスを高速に実現するためです。とはいえ大部分の処理はコントローラー（SP）のメモリ内で処理されるためにディスクとしてはある程度の速度が出れば問題はなく、パフォーマンスをそこまで気にしないのであれば無理にSSDにする必要はないといったところです。

システムディスクに容量大のディスクを選択する場合は、システムディスクの中でOS領域に利用されていない残りのスペースを、LUNやファイルシステムなどのユーザデータ領域として利用したいと考える時です。
しかしながら、システムディスク内にOS領域とユーザデータ領域が混在していると、OSへのアクセスとユーザデータへのアクセスが一つのディスク内で同時に発生することが多くなり、特にユーザデータへのアクセスのパフォーマンス低下を引き起こします。

そのために、ユーザデータIOのパフォーマンスが重要と考える方はシステムディスクはOS領域だけに利用することとし、小さい容量のシステムディスクを選択するでしょう。
その一方で、ユーザデータIOのパフォーマンスが一部遅くても（※）問題はなく、出来る限りたくさんのディスク容量をユーザデータとして利用したいと考える方はシステムディスクに大容量のものを選択し、システムディスクもユーザデータ領域として利用するという選択をするはずです。しかしながら、その場合には高速のSSDを利用することが推奨されます。仕様的にはSASでもNL-SASでもOKになっていますが、実際のパフォーマンスや障害発生時のパフォーマンス低下などを考えると特にNL-SASのシステムドライブでユーザデータ領域を利用することはお勧めしません。

（※）
システムディスクを利用しない（＝システムディスク内のスライスを利用しない）で作成されたLUNやファイルシステムのパフォーマンスには影響はないために、一部遅い＝システムディスク内のユーザ領域を利用しているLUNやファイルシステムだけが遅いという書き方をしました。