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1 Rookie

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2024年2月19日 08:41

VxRailの初期構築時のNICカスタム構成の自由度について

お世話になっております。

VxRailに関するガイドのNetwork Planning Guide等を見るてみるとNIC構成についてかなり自由度が上がっていて、7.0.450以降や8.0.xではほぼ制限がなくなり、どこまでがサポート構成でノンサポートかの判断がつきにくいにのですが、内蔵vCSA構成での初期セットアップ時のカスタム構成について、例えばLACP構成など、どこまで柔軟な構成が可能なのでしょうか。

例えば、

・初期セットアップ時にカスタム設定に物理NICに表示される、1GBx2のNICを、VxRail、vCenter、vCenter管理などに使用してよいのでしょうか?

・vSAN、vMotionを初期構築時にNICで用途を分けてOKなのかなど、明確に記載されている資料等はございますでしょうか?

以下の初期でのカスタムNICでの構築時のLAG構成の制限事項については確認しました。

・SW側にLACP Suspend Individual設定が必要、NIC2本まで、クラスタ当たり1LAGまでなど

見た限り、どこまでがが許された構成なのかの判断がつかなかったのですが、

何かアドバイス等ございますでしょうか。

4 Operator

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1.7K メッセージ

2024年2月19日 14:42

VxRailのネットワークを考えるうえで、以下の3つに区分して考えます。

①VxRailのSystem Traffic(ESXi mgmt/vCenter mgmt/Discovery/vSAN/vMotion)

②非System Traffic (User VM / iSCSI ほか。Initial build時に作成しないポートグループ)

③非System Traffic(Initial Build時に一緒に作成する)

①なのか②なのかによって制限が大きく異なります。

③は②に含まれますが、説明の都合上ややこしいので今回は考慮せず以下の2パターンで考えます

System Traffic = Initial Build時に指定(必須)するPortGroup

非System Traffic = Initial Build時に指定しない(必須ではない)PortGroup

・初期セットアップ時にカスタム設定に物理NICに表示される、1GBx2のNICを、VxRail、vCenter、vCenter管理などに使用してよいのでしょうか?

System Trafficについては、1GbE か、1 GbE 以上かで大きく二つに分かれます。
System Trafficで1 GbEを利用する場合、たとえそれが部分的であろうとも、1 GbE の制限に抵触します。
つまり、ノードあたり最低4ポート、クラスタサイズ最大8ノードまで、Hybrid構成のみ、1ソケットのみ、です。
おそらくご質問の意図としては、vSAN/vMotionは10GbE以上を用意しておけばvSANクラスタとしては問題がないのだから、管理系(ESXi/vCenter/Discovery)をLOMの1GbEにすることで効率化・節約されたい意図と思いますが、残念ながらSystem Trafficはすべて一括りで1GbE or 1GbE以上として扱う必要があります。
したがって、上記1 GbEの制限を満たしたVxRailクラスタで、vSAN/vMotionだけ10GbE以上にしたい、というのは可能ですが、制限を満たさない環境(All Flashなど)で、管理系だけ1GbEにするのはNGとなります。もしそういった構成が必要な場合はRPQが必要です。手順的にもValidationのステップではじかれる可能性があります。

一方で、非System Trafficについては特に制限はありませんので自由に使えます。

・vSAN、vMotionを初期構築時にNICで用途を分けてOKなのかなど、明確に記載されている資料等はございますでしょうか?

VxRail観点では内部的にオンボードとPCIe NICの区別はなくvmnicとして一律に扱われますので、その点は問題ありません。さらにいえば、過去のバージョンと異なり、最近のバージョンではVxRail Manager側でvmnicとPGの関係性を保持しているわけではなく、必要なタイミング(ノード追加など)にvSphere側から取得するようになっています。
明示的にそのことが記載さてているドキュメントは残念ながら確認できませんでしたが、Physical NICを変更している手順(Enable network redundancy across NDC and PCIe portsなど)を見ていただけるとVxRail固有の操作や構成の検証(Validation)などのステップが一切存在しない(=VxRail Managerで保持していない)ことが見て取れます。
※過去のバージョンであればVxRail Manager内のDBや構成ファイルをいじる必要がありました。

以下の初期でのカスタムNICでの構築時のLAG構成の制限事項については確認しました。

・SW側にLACP Suspend Individual設定が必要、NIC2本まで、クラスタ当たり1LAGまでなど

こちらは初期構築時にDynamic Lag(LACP)を作成する場合の制限かと思います。

Day1とDay2の制限がはっきりと記載されておらずわかりにくいですね。。

Day2で作成する場合については、VxRailとしてその限りではないという認識です。

VxRailのネットワークを考える場合、System Trafficと非System TrafficでVDSを分けてしまうのが一番わかりやすいです。

非System Traffic 用のVDSについてはVxRail固有の制限は一切ありませんので、構成上の考慮は不要になります。

1 Rookie

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618 メッセージ

2024年2月20日 06:40

ご回答いただきありがとうございます!

また、細かくカテゴライズいただき助かりました。

おしゃる通り、Network Planning GuideはDay1、Day2でのできることが混在して何がOKで何がNGなのかが不明瞭でした…。構築時に関しては、カスタムで構成した場合でも構築後のVDS、ポートグループを含めた完成形や、よくある構成サンプル等がカテゴリ別でドキュメントに記載されていると助かりますね…

System Trafficで1 GbEを利用する場合、たとえそれが部分的であろうとも、1 GbE の制限に抵触します。つまり、ノードあたり最低4ポート、クラスタサイズ最大8ノードまで、Hybrid構成のみ、1ソケットのみ、です。


なるほどですね。上記ありがとうございます!
SystemTraffic部分を1GBに割り当てる場合でも基本は4ポート構成が必須であり、RPQが必須であればリジェクトの可能性もあり、こちらは提案は控えるようにしたいです。また、なるべくであればテンプレート構成であったほうが全般にシステム構成変更時やサポート面での運用性が上がると考えています。

スレッドが長くなってしまいそうなので、

他のQAは別スレッドにてまた投稿させていただければと思います。

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